パーペットマンション エピソード7
間違えだらけの仲間たち
ここは「パペート・マペート・バンク」町の中で一番大きな銀行である。
そして強盗に狙われやすいため警備員がいつも目を光らせている。
覆面男「えっと・・・ATMっと・・・。」
ガルーダ「あそこだな。」
警備員A「そこの男と鳥!待った!!!」
覆面男「男?」
ガルーダ「とりぃ・・・?」
警備員B「むむむ・・・これは・・・。」
警備員A「やはり、警察の・・・?」
ガルーダ「おぬし!もし間違えだったら許さぁ〜ん!!」
警備員A「一応、捕まえておきましょうか・・・。」
警備員B「ラクーンシティー警察の指名手配犯だな!!」
覆面男「はぁ!?し、し、し、し、指名手配犯!?」
無論、覆面男もガルーダも犯罪者ではない。
実は警察署が配布した写真が間違えたらしい。
ガルーダ「異議あり!我々だという証拠はあるのか?」
警備員A「ふっふっふ・・・証拠はこれだ!食らえ!!!」
ガルーダ「はっ!何を投げつけたかは知らないが、見るまでもない。どうせおまえは 警備員なのさ!!」
覆面男「おいおい・・・裁判みたいだぞガルーダ・・・。」
ガルーダ「被告は喋らない!」
覆面男「俺が被告人か!?」
警備員B「その次にこれだ!食らえ!」
ガルーダ「写真・・・か。」
警備員A「写真には覆面を被った男と鳥がいる!これが証拠だ!」
ガルーダ「異議あり!!」
支店長「何ですか弁護人。」
覆面男「支店長が裁判長かよ・・・。」
支店長「被告人は喋らない!!」
覆面男「・・・ムう・・・。」
一方、銀行前では・・・。
優輝「もう・・・何しているのかしら・・・。もう2時間経つのに・・・。あら?」
優輝の目の前に、この町で一番大きなデパート「ラクーン・デパート」がある。
しかも 本日限定のセール中である。
優輝「ちょっと・・・だけならいいわね〜。」
やはりセールものには目がない優輝は仕事そっちのけでいってしまった。
一方、屋敷では・・・。
ランス・JFL「まったく・・・何だよこのお菓子の量は・・・。」
Dezyne警備隊長「私の部屋にもおいてありましたよ・・・。」
弥子「私も・・・。」
飛鳥「でも私このお菓子好きだなぁ〜。」
gachapin「でも・・・誰が作ったの?」
ロザリー&ニンファドーラ「私たちではありません・・・。」
ランス・JFL「・・・と、いうことは・・・?」
アメリア「やっほぉ〜!!また新しく作っちゃった!!」
全員「あんたか!?」
つること「私、お菓子あまり好きじゃないのよね・・・。」
弥子「あら?そうなの?」
Dezyne警備隊長「でも、味は結構いけるぞ。」
アメリア「あら、うれしい!じゃぁ、もっと作っちゃ・・・」
トッフェ副隊長「隊長〜〜〜〜!!」
Dezyne警備隊長「ぐはぁっ!!」
アメリアのお菓子を食べていたDezyne警備隊長がのどに詰まらせた。
Dezyne警備隊長「こらぁ!!脅かすな!!びっくりしてお菓子にのどが詰まったよ・・
・。」
トッフェ副隊長「逆ですって・・・。」
ロザリー「あら。相変わらず面白いですね〜。」
飛鳥「それよりどうしたの?」
トッフェ副隊長「あぁ、ダスー・モールが変なものを見つけたって・・・。」
Dezyne警備隊長「変なもの?わかった行こう。」
ランス・JFL「では、私はうし君とカエル君に会ってこなくては。また喧嘩したら・ ・・」
うし君(遠)「痛たたたた・・・。」
カエル君(遠)「食らえ!寄り目パァ〜ンチ!!」
うし君(遠)「ギャァ〜。」
カエル君(遠)「ちぇっ!避けやがったな!!次は外さねぇよ!!」
ニンファドーラ「・・・すでに危ない域に入っていると思いますよ。」
ランス・JFL「うむ・・・。では、アメリア君。一緒に手伝ってくれないか?」
アメリア「はぁ〜い。」
gachapin「じゃぁ・・・つることとお部屋のコーディネートするわ!」
つること「OK行くわよ!!」
弥子「じゃ、私は・・・時計を修理するわ。ロザリーさん、飛鳥さん手伝ってくれる かしら?」
ロザリー「いいですよ〜。」
飛鳥「気をつけてね〜。」
弥子「あんたも来るの!!」
一方、銀行では・・・。
支店長「なるほど・・・弁護側が主張する通り無罪の証拠が次々に出ていますね。」
警備員A「ムムム・・・。」
覆面男「かれこれこの裁判・・・3時間やっているぞ・・・。」
支店長「では、誰も異議がなければ判決を下します。」
「異議あり!!」
支店長「こ、これはいったい誰の異議でしょうか?」
ガルーダ「俺だ。」
覆面男「ガ、ガ、ガ、ガルーダ!?」
ガルーダ「被告人はしゃべらない!!」
覆面男「またか・・・。」
支店長「弁護人。なんですか?」
ガルーダ「弁護側は警備員2人を告発します。この指名手配書が間違えであることを!!」
支店長「な、なんですっとぉぉ!?」
警備員B「異議あり!これが偽者だと!?」
警備員A「そもそも、これは警察からきたものだぞ!!」
ガルーダ「甘いな。警察に問い合わせたら間違えを認めたぞ!!」
警備員AB「そんなこと・・・ありえないっ!」
支店長「どういうことですか!?」
ガルーダ「実は、防犯ポスターで撮影を依頼されたことがあるのだが、時間がなかったから写真を送ったのさ。」
覆面男「そう言えば、ランスがそんなこと言ってたな・・・。」
全員「被告人はしゃべらない!!」
覆面男「痛いよぉ・・・。」
ガルーダ「そして、その同じ時に指名手配のポスターを製作した。これが本来の指名手配者だ。」
警備員B「た、確かに・・・。」
ガルーダ「さぁ!これでもただの無罪で済むと思うのか!?」
警備員AB「!!!」
支店長「でも、弁護側は慰謝料を要求ですか?」
ガルーダ「・・・」
覆面男「おい、ガルーダ。別に慰謝料はいらないぞ。預金はまだ結構余裕だし・・・。」
ガルーダ「裁判長。弁護側は警備員2人にこの弁護士ガルーダからのおしおきを要求する。」
覆面男「(そういえば今朝ランスが黒焦げになってたな・・・。)」
支店長「・・・いいでしょう。では被告人、証言台へ。では判決を下します!」
「無・罪」
支店長「では、本日はこれにて閉廷!警備員はその場に残りなさい。」
警備員AB「・・・・・・。」
ガルーダ「さぁて、君は無罪だった。無論、俺もな。」
覆面男「ガルーダ・・・(なんで弁護士してるんだよ・・・。)」
ガザッ!
ガルーダ「おぉっと警備員。・・・逃げようとすると俺の竹刀が火を噴くぜ・・・。」
覆面男「・・・ガルーダ・・・終わったら預金を下ろしてくれよ・・・。」
ガルーダ「了解した。では外で待っていてもらおうか。・・・では、覚悟しろ・・・警備員っっ!!」
警備員AB「ぐぎゃぁぁぁ〜〜〜〜!!!」
銀行の外にいても聞こえるくらいの悲鳴だった。
しかも、今朝の雷より真っ赤だった。
覆面男「うぅ・・・怖いよぉ・・・。車に戻って・・・あれれ?」
妙なことに車にいるはずの優輝がいない。
覆面男「あれ!?鍵はかかっているし・・・。どこかにいるのか?まさか・・・」
目の前に「ラクーン・デパート」がある。しかも、セール中の。
覆面男「あの中かぁ!?町で一番大きなデパートなのに!!某ドーム球場18個分だぞ!!」
覆面男はガルーダの警備員に対するお仕置きの具合を見ながら考えた。
覆面男「仕方ない・・・探すか。」
大きくため息をついた覆面男は、重い足取りでデパートに入った。
一方、当の優輝は。
優輝(うし君)「ねぇ。もっと安くならない?」
店員「と言われましても・・・。」
優輝(うし君)「知らないよぉ〜。このカエルが黙っていないから。」
優輝(カエル君)「げっへっへっへ〜。」
店員「・・・さらに1000円下げます・・・。(泣)」
優輝「よっしゃぁ〜〜!!2時間がんばった甲斐あって200万のシャンデリアを5万でゲット〜〜!!」
デパートの35Fを歩いていたら面白そうな杖を発見。
優輝「あら!あれアメリアさんに似合うかも!!」
一方屋敷では・・・。
ランス・JFL「ほら!カエル君!!逃げない!!」
カエル君「へっへっへ〜。こっちまでおいで〜。」
ランス・JFL「そっち行ったら天国へ逝っちゃいます。」
そう。ランス・JFLの足元はるか下には中庭の大きな噴水が見える。
ランス・JFL「まったく・・・行けませんから。戻ってきてよ。」
カエル君を見ながらアメリアの声を背中で聞いた。
アメリア(遠)「待て〜。うし君〜〜。」
うし君(遠)「僕逃げてないよ!!」
アメリア(遠)「もう、このテニスボール邪魔!!えぃっ!!」
アメリアが投げたテニスボールはまっすぐランスの後頭部に直撃!
不意を突かれたランスは防御魔術を繰り出せずに・・・。
ランス・JFL「アメリアァァ〜〜〜!!てめぇぇ〜〜!」
突然のことで唖然とするカエル君を残し、ランス窓から外に噴水をめがけて落ちていった。
ランスは急いで衝撃吸収魔術を編んだが、間に合わずそのまま噴水に不時着・・・。
カエル君「オイラのせいじゃないけんね。これも運命じゃけん・・・。」
(ちょっと前ですが)警備騎士団がみつけた「変なもの」の正体は!?
そしてガルーダにやられた警備員は・・・どうでもいいか。
転落したランスの運命やいかに!!
それにしてもアメリアは危ないな・・・。(筆者談)
エピソード8へ続く・・・。