パーペットマンション エピソード5
蘇りし救世主、消された呪い

なぜか踊りで勝負することとなった一行。
しかし、この「バランスを乱した者」は判明した。
あとは、カエル君をこちらに戻し、「白黒のバランス」を呼び戻すだけだ。
だが、下手な手出しはできない。執事ランス・JFL・クロムウェルが捕らえられているからだ。

カエル君「ルールは簡単だよ!この2人が繰り出す踊りのリズムと格好をそっくりそのまま返すんだよ!」
ニンファドーラ「なんか微妙ね・・・。」
Dezyne警備隊長「そのゲーム・・・聞いたことあるな。確か『○ペース○ャンネル○』だったかな?」
トッフェ副隊長「よく知ってますね・・・そんなこと・・・。」
Dezyne警備隊長「いや〜、ランスさんから聞いたような覚えがあるんだよね〜。」
トッフェ副隊長「ランスさんってゲームするんですか?」
覆面男「たまにね。・・・あぁ!!分かった!!」
Dezyne警備隊長「なにがですか?」
覆面男「きっとランス・JFLはこのゲームに詳しい上、上級者だからさらったんだ・・・。」
ロザリー「そういうことでしたか・・・。」
Dezyne警備隊長「意外とやるわね〜。」
トッフェ&覆面男「なんのキャラだっ!!!」

弥子「それより早くやらないとランスさんが・・・。」
つること「忘れてたわ・・・。」
gachapin「踊りで勝負とかだったけど簡単そうね。」
飛鳥「あぁ!!」
つること&gachapin「なに!?」
飛鳥「『エンタの仏様』見忘れた・・・。」
つること&gachapin「今、関係ないわっ!!」
キット「いいですか?始めて・・・?」
Dezyne警備隊長「さぁ、トッフェおぬしも行くのじゃ!!」
トッフェ副隊長「え?私ですか?なぜです?」
Dezyne警備隊長「・・・ほら、女性だけだと心配だろ?君もいって力になりなさい!」
トッフェ副隊長「え〜。行っていいんですか・・・?」
Dezyne警備隊長「早く行かんかい!さもないと、このDezyne耳アタックを食らわすぞ!!」
トッフェ副隊長「そんな技、効きませんって・・・。」
Dezyne警備隊長「こうなったら・・・Dezyne奥義!!ウサギ投げっ!!」
トッフェ副隊長「うわぁ〜〜〜〜。」

トッフェは吹っ飛んでいった。恐るべしDezyne警備隊長の力。
こうしてジャゴン・トッフェは(無理矢理に)彼女らに加わった。
キット「勝てるかな?」
一同「レッツ・ダンス!!」

ピート「アップ、アップ、ダウン、ダウン、ヘイヘイヘイ!」
つること「アップ、アップ、ダウン、ダウン、ヘイヘイヘイ!」
カエル君「ピンポン♪」

キット「ライトライト、ライライ!ア、ア、アップ!」
gachapin「ライトライト、ライライ!ア、ア、アップ!」
カエル君「ピンポン♪」

ピート「アップ、ダウ、ダウン!ヘイヘイヘイ!」
飛鳥「アップ。ダウ、ダウン!(ボヨン、ボヨン、ボヨン)」
カエル君「ブー!間違えると(ボヨン)で表現されるからね〜。」

キット「ダウン、ダウン、レ、レフト!異議あり!異議あり!異議あり!」
トッフェ副隊長「ダウン、ダウン、レ、レフト!異議あり!異議あり!異議あり!」
カエル君「ピンポン♪」

ピート「ここまでこれるとは思ってもみなかったよ。」
キット「だが、ここで終わる僕らじゃない!!カエル君!あれを使うぞ!!」
カエル君「パラパラッパラ〜!スーパー踊り時空発生!!」
つること「何!?」

覆面男「ついにきたな・・・。スーパー踊り時空・・・。」
弥子「何ですか?」
ロザリー「本で読んだわ。飲み込まれたらすぐにやられてしまう。」
Dezyne警備隊長「えぇ!?」
ニンファドーラ「お姉ちゃん!どうやったらいいのか書いてなかった!?」
ロザリー「それが・・・ないのよ・・・。」
Dezyne警備隊長「・・・。」

ピート「実は、君たちの踊りエネルギーがほしかったのさ!」
キット「これで屋敷のすべてを踊らせてやる!」
飛鳥「なんてこと・・・。」
ピート「これで最後の充電を完了させる!!」
キット「踊り電磁砲で終わらせてやる!」

カエル君「ライト!レフト!」
一同「ライト!レフト!」
カエル君「ライト!レフト!ライト!レフト!アップ!アップ!異議あり!」
一同「ライト!レフト!ライト!レフト!アップ!アップ!異議あり!」
カエル君「アップ、ヘイ!ヘヘヘイ!ライヘイ!レフヘイ!ダウヘイ!」
一同「(ボヨン、ボヨン、ボヨン、ボヨン、ヘヘイ!、ボヨン、ボヨン)」

キット「これでとどめだ!!ヘイ!ヘイ!ヘイ!」
一同「うわぁ〜〜〜!!!」

特大の踊り電磁砲が飛び出してきた。全員避ける事ができず、まともに食らってしまった・・・。
いつのまにか意識を失っていた。

意識を失ったトッフェの頭の中に、ランスが現れた。
ランス・JFL「何やってんの、ジャゴン!」
トッフェ副隊長「ランス・・・さん・・・?」
つること「あれ?どうして?」
飛鳥「私たち・・・確か・・・。」
ランス・JFL「君たちは気を失っているんだ。」
優輝「でも、どうしてランスさんが?確か、カエルの卵に縛られていたはず・・・。」
ランス・JFL「この私は君たちが作り出した仮想の私。本物はいまもあそこに・・・。」
トッフェ副隊長「そうだ。みんなで救い出さなきゃ!」
gachapin「でも・・・どうやって・・・?」
ランス・JFL「答えは君たちの心にある。さぁ、急いで。屋敷のすべてを踊らされてしまう。」

そのとき、トッフェの手が白く光った。
驚いていると、どんどん明るくなり5人を包んでいった。
そこで、トッフェはこう叫んだ。

トッフェ副隊長「俺が踊りで!!負けるもんか!!」

この言葉に反応したかのように、ランスを縛っていたカエルの卵が消えた。
そして、ランスはどさっとその場に落ちた。
しかも、その白い光はみるみる大きくなり、緑色の空を覆ってきた。

覆面男「これが、スーパー踊り時空を打ち破る『スーパーパペット時空』だ・・
・。」
Dezyne警備隊長「トッフェ・・・。」
ロザリー「あ!また踊り電磁砲よ!」
覆面男「もう大丈夫だろう、ロザリー君。」
ニンファドーラ「私もそう思います。」
弥子「私もよ。」

キット「くっ・・・!」
ピート「アップ!ライト!」
つること「アップ!ライト!」

キット「レフト!ダウン!ヘイ!」
飛鳥「レフト!ダウン!ヘイ!」

ピート「アップ!・・・ヘイ!」
優輝「アップ!・・・ヘイ!」

打ち返した踊り電磁砲がステージの鏡にあたった。
その鏡はこなごなに砕かれ、その中から白黒の何かが飛び出してきた。
そう「白黒のバランス」うし君だ・・・。
その瞬間、カエル君の目つきは変わった。いつものカエル君に戻ったのだ。

Dezyne警備隊長「・・・!!!」
覆面男「!!!」
ロザリー&ニンファドーラ「うし君!?」

キット「くそぉ〜!!こうなったら大踊り電磁砲!!」
ピート「行くぞ!」

トッフェ副隊長「みんな!ハゲシク決めるぞ!」
つること「どうやら悪さが過ぎたわね!!」
gachapin「屋敷の平和を乱すものは許せない!」
飛鳥「このツケは高くつくわよ!!」
優輝「うし君とカエル君をいじめる奴も許せない!!」
覆面男「この数十年分の苦しみをお返しするぞ!」
Dezyne警備隊長「さぁ!覚悟しな!!」
ロザリー&ニンファドーラ「この辛さ!半端じゃなかったわ!」
弥子「(セリフないじゃない・・・。)タイミングを外さないでね!!」
カエル君「よくも僕を操ったな!しかも、このおいしそうなうしも!!」
うし君「・・・え?おししそう?」
カエル君「あ、食べるのあとでいいや。」
うし君「いやいや・・・まだ食べないで!」

キット&ピート「うるさい!その再会もここまでだ!この屋敷は俺たちのものだ!」
一同「レッツ・シュート!!」
ピート&キット「みんな踊ってしまえばいいのに!!」
覆面男「みんな!一発で決めるぞ!!」
キット&ピート「・・・・・ヘイ!!ヘイ!!ヘイ!!」
一同「撃ちま〜〜す!!ヘイ!!ヘイ!!ヘイ!!」

黒い電磁砲と金に輝く電磁砲が正面からぶつかった!
両者、一歩も譲らないが結果が出るのに時間はそうかからなかった。
金の電磁砲が黒い電磁砲を突き抜けてキットとピートを吹っ飛ばした。

キット&ピート「また来週〜〜!!・・・」
一同「もう二度と来んな!!!!」

うし君「あれ?カエル君なんか狙ってない?その目つき・・・。」
カエル君「へへへ。」
うし君「痛い痛い痛い痛い・・・。久しぶりに痛いよ〜・・・。」

その瞬間、暗く誇りっぽかった屋敷が一気に明るくなった。
以前のような明るさが戻ったのだ。

覆面男「これがこの屋敷の元の姿だ・・・。」
ロザリー「モーちょっと掃除する必要もあるけど・・・。」
ニファドーラ「あれ大変よね〜。」
優輝「こんなにきれいだったんだ・・・。」
つること「なんか素敵!」
gachapin「見違えたわね〜!!」
Dezyne警備隊長「トッフェ!よくやったぞ!!」
トッフェ副隊長「た、た・・・隊長!強く抱きすぎですよ!苦しいです・・・。」
Dezyne警備隊長「これはすまんな・・・。」
うし君「ねぇ、覆面さん。」
覆面男「ん?なんだい?」
カエル君「食事まだ?」
覆面男「あ・・・そうだったね。早速、コックに作らせるよ。」
うし君&カエル君「やった〜!!」
優輝「やっぱり本物は違うわね・・・。」
つること「何が?」
弥子「そういえば、なんだかさっきから様子が・・・。」
覆面男「え?何の様子が?」

その言葉を言った瞬間、屋敷から黒い魂が次々と消えていった。
その魂は覆面男の体からも、弥子からもDezyneもトッフェも屋敷の人物から浄化されていった。

Dezyne警備隊長「ご主人様、今のはなんでしょうか?」
覆面男「多分、今まで呪っていたものだろうね。私、前より明るいでしょ?」
トッフェ副隊長「おぉ!ほんとですね!じゃぁ、この覆面とりましょうよ!」
覆面男「それはだめじゃぁ〜〜〜!!」
トッフェ副隊長「痛いですよ!肩の関節をひねったら!!」
Dezyne警備隊長「ふふふ〜。おぬしはまだまだ授業が足らん!」
トッフェ副隊長「私学生じゃないですよ!!」
弥子「でも、よかったです!あ、ロザリーさん、緑色見ても平気ですよね?」
ロザリー「えぇ・・・多分大丈夫だと重いけど・・・。」
ニンファドーラ「ほら!カエルの置物!!」
ロザリー「・・・。」
優輝「よかったわね。治ったみたいで!!」
ロザリー「わきゃきゃ!治った!!」
つること「どうやら・・・元々みたいねその笑い方・・・。」
覆面男「では、みなさん。食堂に戻って食事にしますよ!」
一同「はぁ〜〜い!!」
がちゃ!

こうして、騒がしかった「呪い」事件は解決された。
これで屋敷にまた平和が訪れる。

Dezyne警備隊長「あれ?何か忘れれてない?」
トッフェ副隊長「確かに・・・なんでしょう?」
Dezyne警備隊長「う〜ん・・・。まいっか!大したことじゃないだろうし!」
トッフェ副隊長「そうですね!では部下たちと食事しましょう!!」

一方、ここはバトルが行われたアリーナ。
そこの瓦礫がガタガタ言っていた。まさか、あの2人組がいるのか?
いや、ありえない。彼らは吹っ飛ばされた、しかも遠くに。
その上、記憶もなくなっているはずだ。このマンションの記憶に関しては・・・。
そして、瓦礫が自然と魔法のようにどかされていく。いったい誰が・・・?

ランス・JFL「俺だ〜〜〜!!誰も思い出さないんだから!!」

あぁ、執事でしたか・・・。まぁ、怪我はないですね。

ランス・JFL「大有りだよ!!もう少しやさしくできないかな?そのせいであちこちカエルの卵まみれだぞ!!」

ありゃりゃ・・・でも、何でナレーターと話してるんでしょうね?
まぁいいでしょう。

次回は、このつづきから新しいシリーズから始まります!
お楽しみに!!

エピソード6へ続く・・・。

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