パーペットマンション エピソード2
新たな客人と住民

ついに食事の時間になった。3人は大食堂に通され席に座った。
ランス・JFL「まもなくご主人様が来られます。お先にお召し上がりください。」
そういうと、ランスは1つのドアに入っていった。

ランスはいくつかのドアを抜けてマンションの主人の書斎に入った。
ランス・JFL「ご主人様、夕食の仕度が出来ました。」
覆面男「ご苦労だったJFL。いつもすまない。私のために。」
ランス・JFL「いきなり何をおっしゃいますか!!私は10歳から執事をしております。今さら・・・。」
覆面男「だが、緑色の呪いはまだ解けない。なぜだ?JFL。」
ランス・JFL「私に言われましても・・・。それは実際にカエル君に聞かないことには・・・。」
覆面男「それは君に任せるよ。では、行こう。」
ランス・JFL「ですが、ご主人様どうやって食事を?」
覆面男「見ているだけでいいよ。」
ランス・JFL「左様でございますか・・・。」
そういうと主人、覆面男は書斎を出た。
ランスも急いで書斎を出て、主人の後を追った。

食堂では3人が食事してる。
ランス・JFL「お待たせいたしました。ご主人様です。」
覆面男「ようこそ。パーペットマンショ・・・って、おい!JFL!!なんだこの3人のキラ目は!!」
gachapin「なんか私ときめくかも〜!!」
つること「私も〜!!」
飛鳥「あたいも〜!!」
ランス・JFL「私に言われましても・・・。」
覆面男「私の顔なんて大したことはないぞ。」

その時、召使のロザリーとニンファドーラがランスに話し掛けてきた。
ロザリー「ランスさん。先ほどからエントランスにいる方がいます。」
ランス・JFL「そうか・・・どういう人かな?」
ニンファドーラ「なんと言うか、変なんです。」
ランス・JFL「へ?どうしましょうか?」
覆面男「う〜ん。じゃぁ、見てきてくれるかな?」

ランスは黙ってうなずきエントランスドアに向かった。
彼はドアから遠く離れているが、右手を差し出すとドアは自動的に開いた。先ほどの3人を迎えるときもこうしたのだ。
ランスはドアに立っている人物を見たが、それは先ほどまで会話していた主人の格好に似ている。
だが、唯一違ったのはうしとカエルのパペットをはめている点。性別は体格的に女性だろう。

ロザリー「こちらの方です。」
ランス・JFL「・・・どちら様でしょうか?」
??「パペットマペット!」
ランス・JFL「は、はい?」
??「あんれ〜??地元のおじさんに言われたの嘘じゃん!!まったく!!」
ランス・JFL「ですからどちら様ですか?」
??「あ、私、優輝です!フロッグ&カウ生命の社員です!」
ランス・JFL「生命保険ですか?当屋敷では必要としていませんが?」
優輝「いや、あなたじゃなくて!覆面をした主人のことよ!」
ニンファドーラ「なんか怪しいですよ、この人。(小声)」
ランス・JFL「ですから、ご主人様も必要とはしておりません。」
覆面男「どうしたJFL?」

急に後ろから声がしてもランスは驚かなかった。逆に驚いたのは優輝のほうだった。

ランス・JFL「この方が保険についてと・・・。」
覆面男「ほう。保険か・・・一応話を聞こう。」
優輝「(小声)ゲッツ!」
ランスは主人が保険に興味を持っているとは到底思わなかった。
必ず裏があるな、と考えていた。

ランス・JFL「では、お部屋にご案内しますか?先ほどの客人の隣の部屋で。」
覆面男「あぁ。そのほうがいいね。でも、先に保険について聞こう。時間もあるし暇だからね。」
優輝「ありがとうございます!!」
ランス・JFL「はぁ・・・。」

3人は先ほどの食堂に戻った。そこにはまだつること達が食事していた。
優輝「では、ショートコント風に説明させていただきます!パペット優輝ットのショートコント!」

@保険プラン@
カエル君「ねぇ!うし君!この保険プランいいらしいよ!」
うし君「え?どうして?」
カエル君「このプランだと月々なんと5000パペで一生涯保障!!」
うし君「でも些細なことじゃ、適応できないでしょ?」
カエル君「それがすごいの!まず、3大BSEにかかったら即刻・・・」
うし君「3大BSE?BSEそんなに種類あるの?即刻入院?」
カエル君「処分!!」
うし君「それかぁ〜・・・。」

優輝「パペット優輝ット!どうもありがとうございました!」
覆面男「ほうほう。なかなかいいね。」
つること「面白い〜!!」
gachapin「3大BSEに笑えた!!」
飛鳥「BSEの省略って『ビックに剃ってるえなりかずき』でしょ!!」

その瞬間、食堂の中が無音状態になった。その無音空間を切ったのはランスの咳払いだった。
ランス・JFL「それでは皆様、お部屋のほうに。もう夜が遅いですので。」
屋敷の客人は挨拶を軽くして、それぞれの部屋に戻っていった。

そして、食堂に残ったのは覆面男とランスだけになった。
ランス・JFL「ご主人様、あの4名の方が彼女が言っていた『緑と白黒のバランスを正す者』でしょうか?」
覆面男「なんともいえないなJFL。ロザリー姉妹を彼女に会わせたほうがいいね。」
ランス・JFL「分かりました。」

もう屋敷の時計台は深夜1時の鐘を打ち放ったばかりだった。
ランス・JFL・クロムウェルとロザリーとニンファは客人達が泊まるフロアーを歩いていた。
ランスの右手のひらを上に向けて。彼の手のひらの上に輝く白い玉が浮かんでいる。
そして、客人が泊まっている部屋の前を通るとき、ランスはいったん光を消した。
彼女たちを起こさないためだった。しかしつること、gachapin、飛鳥は起きていたのだ。

そんなこととは知らないランスは廊下を進んでいく。途中で中庭が見える全て床も壁も天井もガラス張りの廊下がある。
これは「ガラスの湖」と言う廊下である。「ガラスの湖」の下には本物の湖がある。

そして彼は1つのドアの前で止まった。そのドアには「フォースのバランスを乱すもの入るべからず」と書いてある。
そこでランスは小声で言った。

ランス・JFL「では、彼女に聞いてきてほしい。私はまだ屋敷の見回りがある。あの客人たちが『あのバランス』を正すものかを。」
ロザリー&ニンファ「わかりました。」

しかし、ランスが消えるとつること達3人は背後に迫っていた。
つること「この屋敷絶対何かあるわよ。」
飛鳥「私も思う。あのランスッチ絶対何か隠してる!」
gachapin「だから何でランスッチなの?」

優輝「あだ名かしら?」
つること、飛鳥、gachapin「ぎゃぁ〜〜〜〜!!!出たぁ〜〜〜!!」
いきなり背後から女性の声がしたのでいっせいに驚いた。3人は後ろから優輝が来ているのに気づいていなかったのだ。

優輝「何よ!私はお化けじゃないわよ!!」
つること「ごめんごめん!!」
飛鳥「今ので気づかれたかも知れないよ!!」
gachapin「あそこの部屋に隠れよう!」

ランスと覆面男は「警備室」の前を歩いていた。
覆面男「JFL!私は性格が暗い!!」
ランス・JFL「そうでしょうか?私のほうが暗いかと?」
覆面男「でも私は昔はもっと明るかったはずだ!」
ランス・JFL「確かにそうでしたが・・・私の性格ももう少し明るかったような気がします。」
覆面男「私たちはやはりあの呪いにやられているのかな?」
ランス・JFL「多分そうだと思います。」
覆面男「暗すぎて客人の彼女らに飽きられないかどうか不安だよ。」
ランス・JFL「・・・彼女達がバランスを正すか・・・。」

ランスは警備室に入って、整列した騎士軍団にこう言った。
ランス・JFL「屋敷の者以外で不審者がいたら通報すること!」
Dezyne警備隊長「紹介しました。ランス様。」
トッフェ副隊長「なにを紹介してるんですかっ!?」
Dezyne警備隊長「そう言いながらわしのウサギ耳を引っ張るでない!!トッフェ〜〜〜!!!!」
トッフェ副隊長「痛い痛い痛い痛い・・・。」
ランス&覆面男「・・・。」
そんなこんなで騎士達は巡回警備に行った。

覆面男「相変わらずDezyne隊長は某漫画の『則巻千兵衛』だな。体格も中年太りだし。」
ランス・JFL「確かに・・・。それ以外にボケるのが難点です。」
覆面男「それにしても彼にツッコミ入れていたのは誰だ?」
ランス・JFL「ジャゴン・トッフェという副隊長です。あの事実の張本人ですよ。」
覆面男「あの事実・・・ね・・・。」
ランス・JFL「Dezyneももうそろそろその事実に気づくでしょう・・・。」
覆面男「それより、数十年前にあの『緑と白黒のバランス』を崩したのは誰だろうか?」
ランス・JFL「なんともいえません。しかし、客人の彼女たちが真実に一番近いのは確かです。」
覆面男「そうだな。待つとしよう・・・。」

一方、叫び声をあげたつること達、3人は近くの部屋に入って隠れることにした。
優輝「大丈夫だった見たいね。」
つること「あのぉ?あなたたち誰ですか?」

いきなり、つることがこう言い出したので全員驚いた。

??「あ、僕たちのこと?」
つること「えぇ。あ、勝手に部屋に入ってごめんなさい!」
??「いやいや。別にいいよ。ちょうど2人で寂しかったから。」
飛鳥「あなたは・・・?」
キット「あ、キット・ジョルセといいます。推理作家です。」
ピート「ピート・サンダースです。私も推理作家です。」

こうしてみると2人の性格は似ているが、見掛けはぜんぜん違う。
キット・ジョルセは長身で茶色の髪。ピート・サンダースは長身だが体つきはがっちりしているタイプだ。

gachapin「あなたたちも迷ったんですか?」
この質問をすると2人とも顔をしかめた。まるで分からないかのように。
キット「実は、記憶がないんです。ここにくる前の。」
優輝「記憶喪失?!」
ピート「なぜこの屋敷にいるかも思い出せないんです。」
飛鳥「それは大変ね・・・。でも帰国ソース・・・なんておいしそうなの。」
一同「・・・。」

優輝「それはそうと、私のうし君とカエル君が思い出させてくれるかもよ!」
そう言いながら優輝はカエル君を出そうとした、その時、キットとピートが急におびえだした。
ピート「た、た、た、た、頼むからしまってくれ!緑色の物は苦手なんだ!」
優輝「ごめんなさい!」
キット「・・・はぁ、はぁ、いいよ。気にしないで。僕たちね、緑色のもを見るとものすごく怖いんだ。」
つること「そうだったんでか・・・。」
ピート「そういえば緑色といえば、あの召使のロザリーさん。彼女も緑色のもを見せると・・・。」
飛鳥「見せると?」
キット「やめとけ、ピート。ここで話すべきじゃないよ。」
gachapin「?」
優輝「もう行きましょ。」
つること「そうね。お邪魔しました。」
キット「いいよ。いつでもおいで!」
ピート「お疲れ様。」

そういって彼女たちは廊下に出た。

キット「あの人たちがランスさんがいっていたバランスを戻すものかな?」
ピート「だといいんだけどね。」
キット「俺たちにできることないかな?彼女らだけは危険だ。」
ピート「考えてみようか。でも記憶がないのはなぜだろうね?」

どうやらそこで30分ぐらいロスしたらしい。

飛鳥「行こう!夢と魔法と冒険の世界が待ってるわよ!!」
gachapin「どこかで聞いたわよ、そのセリフ・・・。」

そう言いながら3人は「バランスを乱すものは入るべからず」とかかれた扉を開けた。

エピソード3へ続く・・・。

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