パーペットマンション エピソード1
迷いし客人達
あなたはご存知だろうか?山奥にある豪華で有名な屋敷「パーペットマンション」を。
この屋敷は長いこと呪われ、未だに呪いは住人たちを呪い続けている。
その屋敷は山奥にあり、たまたま女性3人がその山に休暇を使い登山に来ていた。
飛鳥「ねぇ・・・これさ、行きと違う登山道じゃない?」
つること「確かに見た道じゃないわね・・・。」
gachapin「迷ったの!?・・・もう真っ暗になるわよ〜。」
つること「ここ、民宿とかなさそうよ・・・。」
そんな3人にぼんやりと明かりが見えた。
彩村飛鳥「あれ!?あそこに家があるみたいよ!!」
つること「マジ!?本当だ!あそこでちょっと助けてもらいましょうよ!!」
gachapin「そうしよう!」
急いで3人はその光に向かって走り出した。
5分も経たないうちに、3人はその光の正体を知ることになる。
屋敷だ。しかもとても大きい。大きさは某ホテルどころではない。
外観は某映画で見た魔法学校に似ている。そして、3人は城門の前にたどり着いた。
飛鳥「なんだかボクツーワみたいな城〜。」
つること「それを言うならホグワーツでしょ?ボクが通話してどうすんの?」
gachapin「そんなことより早く行こう!!雨降りそう〜。」
彼女たちは急いでエントランスにたどり着いた。
つること「それにしても随分、古い屋敷ね。すみませ〜〜ん!!!」
大声で呼びかけたがエントランスドアは一向に動かない。
飛鳥「しみませ〜〜ん!!」
gachapin「なんで消毒液なの!!」
つること「今私が言おうとしたのにぃ〜〜〜!!」
飛鳥「これで叩けばいいんじゃない?」
そういって飛鳥は「ドアノッカー」を指差した。
gachapin「そうか!じゃぁ、飛鳥叩いてくれる?」
ベチン!!
飛鳥「痛った〜。」
つること&gachapin「ドアノッカー『を』叩いてどうするの!!ドアノッカー『で』叩くの!!」
そんなごたごたで、gachapinがドアノッカーで3回叩くとドアは自動ドアみたいに開いた。
3人は屋敷の中に入った。3人が入った刹那、エントランスドアが閉まった。
つること「やだ〜この屋敷、中も少し汚いわよ・・・。」
飛鳥「やっぱ、ここはやめたほうが良かったんじゃない?」
gachapin「でも・・・」
と、gachapinが言おうとした瞬間雷が鳴り、大粒の雨が降り出した。
gachapinは驚きながらも、先ほど言おうとした言葉を続けた。
gachapin「ここからはしばらく動けそうにないわよ。」
そして、次の稲妻が光ったとき、屋敷中の光がいっせいに灯った。
そして、3人は奥の廊下に人影を見つけた。
男性だ。身長は170センチぐらい。服装はホテルのベルボーイみたいだ。年は20歳前後の若い青年だ。
その男は3人を見回して話し始めた。
男「客人・・・ですか?」
つること「違うんです!私たち登山してて帰り道が分からなくなって。」
gachapin「そして、ここにたどり着いて・・・。」
飛鳥「ここでお世話になるわよ!!」
つること&gachapin「ちゃうわ!!!」
男「まぁ、外は大雨ですからね。この雨は一晩中止みません。今日はここにお泊まりください。」
gachapin「あ、でも私たちお金はそんなに・・・。」
男「いやいや。お金は要りません。ご主人様も住人も久々の客人に喜んでいらっしゃいます。」
つること「あのぉ〜あなたは?」
男「申し遅れました。私、ここの執事をしています『ランス・JFL・クロムウェル』です。
お呼びの際は『ランス』か『JFL』で。」
飛鳥「お世話になります!ランスッチ!!」
一同「・・・。」
ランス・JFL「・・・では、お食事まで時間がございます。先にお部屋にご案内いたしましょう。」
そしてランスは3人を1つの部屋に案内した。その部屋は豪華ホテル顔負けの広さだった。
バスルームも広く、ベッドも大きく3人が寝てても圧迫感がないくらいだ。最高で5人は泊まれそうだ。
部屋の説明を終えるとランスは部屋を出た。
つること「こんな部屋に泊まれてラッキーね!」
飛鳥「そうそう。野宿かと思った。」
gachapin「う〜ん・・・。」
飛鳥「どうしたの?怪訝な顔して。」
gachapin「あのね。この屋敷ちょっと奇妙なのよ。」
つること「例えば?」
gachapin「さっきランスっていう執事さんが廊下を案内してるときになんか緑色っぽい影を見たような気がするの。」
つること「やめてよ〜・・・。私そういう話題苦手なんだもん。」
gachapin「多分、コケだと思うんだけどね〜。」
飛鳥「まぁ、気にしないで!あと、食事してゆっくりしよ!!明日には帰れるよ!」
gachapin「そ、そうだね!」
エピソード2へ続く・・・。